こんにちは、「banwago station」水曜日担当のみっちょんです!
1/16スタジオには、伊賀市島ヶ原にある「観菩提寺 正月堂」総代 西中敏さんにお越しいただきました。
正月堂は天平勝宝4年の創始以来、1250年あまりを迎えており、また奈良東大寺とは、広大な杣地や荘園に関して古くから交流関係を持っている歴史あるお寺。
そんな正月堂で行われる修正会は、遠い昔から伊賀路に春を呼ぶ行事として親しまれてきたお祭りで、例年2月11日(建国記念日)と12日に執り行われ、古来から「厄除け大餅式」と呼ばれているんだそう。
大餅会式は五穀豊穣と除厄を祈り、練り込みでは「エトウ、エトウ」と大声をあげ、頭屋が正月堂に練り込み、大餅、節句盛りなど供えを行います。
荒行といわれる達陀(だったん)行法では、火と水を振りかざし荒々しく交錯する舞が奉納されます。大陸からの伝来を思わせる様々な行法は、とても迫力があり見るものを魅了するんだとか。
1954(昭和29)年4月1日に三重県の無形民俗文化財に指定されたそうです。
<献餅練りこみ>
2月11日(月・祝)の午後2時頃から、各頭屋から珍奇な献供物や5枚の大餅を担いだ豪壮な行列があります。掛け声とともに正月堂本堂に練り込まれます。子供節句之頭は午後1時30分頃に献納します。
<結願法要>
2月12日(火)の午後1時からは、「おこない」と呼ばれている古密教の珍しい儀式が行われます。浄めのための火と水を堂内で激しく振りまく火天と水天による達陀(だったん)行法が展開されるんだとか。
大餅会式と、達陀をはじめとする厳粛な儀式が融合したユニークな儀式を、ぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか。
観菩提寺 正月堂・・・伊賀市島ヶ原1349 TEL:0595-59-2009(社務所TEL:0595-59-3080)
一般社団法人伊賀上野観光協会 島ヶ原支部・・・TEL:0595-59-2501